日本代表、W杯に出場した「大学サッカー経験者最強ベストイレブン」

7大会連続でワールドカップに進出してきた日本代表。

ここでは大学サッカー経験者としてW杯に出場した選手たちでベストイレブンを組んでみた。

GK:小島伸幸(同志社大学)

1998年大会出場

ベルマーレ平塚(当時)がJリーグ参入した1994年から絶対的な守護神として君臨。1995年のアンブロカップのブラジル戦(0-3で敗戦)に出場するなど実績を残し、日本が記念すべき初出場を飾ったフランス大会、チーム内最年長の32歳でメンバー入りを果たした。

今のところ大学出身のGKでは唯一のワールドカップメンバーとなっている。

DF:長友佑都(明治大学)

2010、2014、2018年出場

明治大学では一時スタンドから応援をしていたという長友佑都。その後特別指定選手としてJリーグにデビューし、北京オリンピックのメンバーにも選ばれ、イタリアへと移籍し、そして名門インテルへステップアップ…凄まじいシンデレラストーリーを描いた。

大学在学中にサッカー部を退部していることから正確には大学出身ではないかもしれないが、間違いなく「大学でキャリアを花開かせた」選手だ。

DF:秋田豊(愛知学院大学)

1998、2002年出場

愛知学院大学を卒業後に鹿島アントラーズへと加入し、Jリーグ屈指のヘディンガーとして名を上げた秋田豊。1998年大会では絶対的なレギュラーとして3試合に出場し、2002年大会は中山雅史とともに「サプライズ選出」された。出場機会こそなかったものの、精神的支柱としてベスト16進出に貢献している。

現在はもちろんいわてグルージャ盛岡の監督であり、複数の企業を経営する実業家でもある。

DF:井原正巳(筑波大学)

1998年出場

日本代表の歴史上最も優れたリベロと評価されている井原正巳。巧みで狡猾なディフェンスに加えて攻撃力にも優れており、1994年アジアカップの韓国戦で決めたとてつもないミドルシュートは今でも語り草となるものだった。

ワールドカップではキャプテンを務めて3試合全てに出場。ただ勝利を味わうことはできなかった。

DF:坪井慶介(福岡大学)

2006年出場

2000年代の日本を代表する“快速ディフェンダー”。福岡大学から2002年に加入した浦和レッズで一時代を築き、改めて大卒選手に注目が集まるきっかけの一人となった。

ジーコ監督のもと出場した2006年大会では、オーストラリア戦とブラジル戦に先発出場。2008年2月に28歳で代表を引退した。

DF:相馬直樹(早稲田大学)

1998年出場

名門清水東高校から早稲田大学を経て鹿島アントラーズに加入し、Jリーグの黎明期で存在感を発揮した名左サイドバック。1998年のワールドカップでは日本代表が3バックシステムであったため、左サイドの中盤で3試合全てに先発出場している。

なお現在は大宮アルディージャの監督を務めている。

MF:山口素弘(東海大学)

1998年出場

合併によってその姿を消してしまった横浜フリューゲルス。その最高のレジェンドといえる選手の一人が山口素弘だ。日本代表としても1995年のキングファハド杯から主力になり、1997年の日韓戦では伝説のループシュートを叩き込んだ。

ワールドカップでもボランチとして3試合全てに先発フル出場している。

MF:中村憲剛(中央大学)

2010年出場

のちに川崎フロンターレの“バンディエラ”となった遅咲きの司令塔。プロ2年目でトップ下からボランチに転向したことにより才能が開花し、オシムジャパンになった2006年に日本代表デビューを飾った。

岡田武史監督就任後も評価を下げることなく、南アフリカ大会でメンバー入り。準々決勝進出をかけたラウンド16のパラグアイ戦で途中出場している。

MF:名波浩(順天堂大学)

1998年出場

大学サッカー界の伝説の一人。90年代後半から黄金期を築いたジュビロ磐田の中心選手であり、日本代表でも中村俊輔と並ぶレフティとしてピッチを鮮やかに彩った。

ワールドカップはフランス大会に「10番」として出場。海外移籍を経て迎えた2002年の日韓大会でも活躍が期待されたが、度重なる怪我もありメンバー入りはならなかった。

FW:中山雅史(筑波大学)

1998、2002年出場

日本代表の歴史上、ワールドカップで初めてのゴールを記録したのが中山雅史だ。アルゼンチン戦とクロアチア戦では先発出場するも得点を奪えなかったものの、ジャマイカ戦では骨折を抱えながらも一矢を報いるシュートを決めた。

2002年大会ではフィリップ・トルシエ監督によって秋田豊とともにサプライズ選出。10番を着用してロシア戦で途中出場した際には、会場の盛り上がりがピークに達した。

FW:武藤嘉紀(慶應義塾大学)

2018年出場

岡野雅行(日本大学)、巻誠一郎(駒澤大学)と迷ったが、ここは慶應義塾大学出身者では反町康治氏以来、23年ぶりのA代表選手となったアタッカーを選出。

ロシア大会はマインツで2017-18シーズン、27試合出場8ゴールの実績を残してのメンバー入り。前回大会の大学経験者では長友佑都と2名のみだった。

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というわけで、フォーメーションは5-3-2を選択。ブロックを作りながら素早いカウンターを繰り出し、中盤からのスルーパスで仕留めるサッカーになりそうだ。

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