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環境省のレッドリストで絶滅危惧II類に指定されている海浜植物・アッケシソウが浅口市寄島町の自生地(市天然記念物)で赤く色づき始めた。今月下旬にかけて“赤いじゅうたん”が広がり、15日から一般公開される。
アッケシソウはヒユ科の1年草。秋の深まりとともに高さ10~40センチの茎が緑から赤に変わる。瀬戸内海沿いの干拓地に自生し、保護活動に取り組む地元の「アッケシソウを守る会」によると、展望台のある観賞エリア(25アール)では全体の4割ほどが赤くなっている。
24日までの公開期間中、観賞エリア近くまで車で入れるようフェンスを開放する。展望台近くの木陰には市がコンクリート製の擬木ベンチを新設した。守る会が毎年開く観察会「アッケシソウ祭り」は新型コロナウイルス感染防止のため3年連続で中止する。
市は土壌に海水を安定供給する水路も新たに整備しており、同会の藤沢福夫会長(74)は「生育環境が向上し、例年よりも色鮮やか。多くの人に“海辺の紅葉”を楽しんでほしい」と話す。
公開時間は午前9時~午後4時。問い合わせは同会事務局の市教委寄島分室(0865―54―3110)。