この夏に大型補強を敢行したバルセロナ。
ここでは、バルサが最も高い移籍金を支払った“アラサー”選手たちを取り上げてみる。
ティエリ・アンリ
__2007年にアーセナルから移籍
移籍当時:29歳
移籍金:2400万ユーロ(32億円)__
アーセナルでは史上最高の助っ人になったフランス代表FW。
30歳を目前に移籍したバルサでは、121試合で49ゴールとまずまずの活躍を見せた。悲願だったUEFAチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げたが、左サイドでの起用は嫌だったと明かしている。
ネト
__2019年にバレンシアから獲得
移籍当時:29歳
移籍金:2600万ユーロ(35億円)__
ブラジル代表経験もある実力派GK。
ユヴェントスではブッフォンの控えだったが、バレンシアでは正GKとして活躍した。
ヤスパー・シレッセンとのトレードのような形でバルサに加入。ただ、今度はマーク=アンドレ・テア・シュテーゲンの控えになり、試合出場は21に留まっている。この夏にボーンマスへと移籍した。
アルダ・トゥラン
__2015年にアトレティコ・マドリーから獲得
移籍当時:28歳
移籍金:3400万ユーロ(46億円)__
アトレティコでリーガ屈指のドリブラーになるとバルサに引き抜かれたトルコ代表。
ただ、バルサでは55試合で15ゴールに留まり、契約途中で構想外に転落してしまった。35歳になったこの夏にガラタサライを退団すると、現役引退を発表している。
パウリーニョ
__2017年に広州恒大から獲得
移籍当時:29歳
移籍金:4000万ユーロ(54億円)__
トッテナムでもプレーしたブラジル代表MF。
イングランドでは失敗に終わったものの、都落ちと思われた中国リーグでV字復活を果たす。
30歳間近でバルサに引き抜かれたのは驚きだったが、予想を裏切る活躍を披露。
だが、アルトゥールを獲得したことでバルサのEU圏外枠がなくなり、わずか1年で中国に戻るはめになった。
ダビド・ビジャ
__2010年にバレンシアから獲得
移籍当時:28歳
移籍金:4000万ユーロ(54億円)__
Jリーグでもプレーした元スペイン代表FW。
バレンシアで大エースとした活躍を続けた後、バルサに加入した。
3年間プレーしたバルサでは、119試合で48ゴールを決め、CL制覇も達成。その後、まだ契約は残っていたものの、序列が下がったためにアトレティコへ移籍した。
ロベルト・レヴァンドフスキ
__2022年にバイエルンから獲得
移籍当時:33歳
移籍金:4500万ユーロ(61億円)__
すったもんだの移籍騒動の末にバルサに加入した最強ストライカー。8月で34歳になったが、記録的なゴールラッシュを見せている。
そんな彼はレアル・マドリーに移籍する可能性もあった。2014年にドルトムントからバイエルンにフリー移籍した際、レアルとも口頭合意に達していたのだ。
流出した契約書によれば、契約金は13億円、年俸は12億円だったそう。また、バイクやモーターボート、スキー、パラグライダー、登山は禁止という契約内容だったとされている。
ミラレム・ピャニッチ
__2020年にユヴェントスから獲得
移籍当時:30歳
移籍金:6000万ユーロ(81億円)__
かつて世界最高のフリーキッカーに君臨した ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MF。
アルトゥールとのトレードのような形でユーヴェから加入したが、よく意味が分からない移籍でもあった。バルサではわずか1年で構想外になり、ロナルト・クーマン監督の不満をぶちまけている。
この夏にローンバックしたが、9月に完全移籍でUAEのチームに移籍した。
ズラタン・イブラヒモヴィッチ
__2009年にインテルから獲得
移籍当時:27歳
移籍金:6950万ユーロ(94億円)__
サミュエル・エトーとのトレードのような形でバルサにやってきたイブラ。
リオネル・メッシとの夢のタッグを結成するなど、46試合で22ゴールと一定の結果は残した。
だが、ジョゼップ・グアルディオラ監督の関係が崩壊し、わずか1年でイタリアに帰還。退団後も度々、ペップを口撃している。
ルイス・スアレス
__2014年にリヴァプールから獲得
移籍当時:27歳
移籍金:8172万ユーロ(111億円)__
親友リオネル・メッシとのホットラインで一時代を築いたウルグアイ代表FW。
2014年ワールドカップでの噛み付き事件により、バルサでは出場停止からのスタートになった。だが、メッシ、ネイマールと形成した最強3トップ「MSN」で大暴れ。
クラブ史上3位となる147ゴールを決めるなどレジェンドになったが、最後は雑に扱われるなど後味の悪い別れ方になってしまった。
アントワーヌ・グリーズマン
__2019年にアトレティコ・マドリーから獲得
移籍当時:28歳
移籍金:1.2億ユーロ(163億円)__
アトレティコ残留宣言から1年後に一転してバルサに電撃移籍したフランス代表FW。
メッシが移籍に反対していたと噂されるなど加入直後から不仲説が絶えず。
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結局、バルサでは102試合で35ゴールに留まり、実質2年で古巣アトレティコに復帰。「もう移籍はしたくない」と吐露したことも話題になった。