福井のアイドル「さくらいと」が2024年にサンドーム公演 小中学生5000人を無料招待へ

2024年にサンドーム福井で単独公演する伝統工芸アイドル「さくらいと」

 福井の伝統工芸アイドル「さくらいと」が2024年4月、サンドーム福井で初のコンサートを開く。サンドームのステージに立つことは結成当時からの目標で、メンバーは「夢をかなえた私たちの姿を堂々と見せたい」と意気込む。福井県内の小中学生最大5千人を会場に無料招待する計画で、県ふるさと納税型のクラウドファンディング(CF)で支援を呼びかけている。

 さくらいとは2019年7月に結成。人や地域をつなぐ-などの願いを込め、しだれ桜の別名「糸桜(いとざくら)」から命名した。現在は17歳から25歳の女性5人がメンバーで、伝統工芸の魅力をSNSで発信したり、観光やスポーツイベントの盛り上げに一役買ったりと幅広く活躍。音楽活動では4月に初のミニアルバムをリリースしている。

 さくらいとにとってサンドーム福井での公演は、日本のトップアイドルを目指し活動する中で「夢に近づく大きな一歩」(プロデューサーの川縁圭志さん)との位置付け。公演まであと1年半、川縁さんは「パフォーマンスのスキルはもちろん、本番の舞台でどこまで来場者を感動させられるかで、もっと熱量を上げなければ」とメンバーにさらなる成長を促す。

 県内の子どもたちを会場に招待することに関しては「数々のトップアーティストが立った大舞台でパフォーマンスするさくらいとの姿を間近にすることで、夢を持つ大切さや挑戦することの喜びを感じてもらえたら」と川縁さん。結成時からのメンバー、MAIさん(24)は「福井の子どもたちの目標であり希望になれるようなコンサートにしたい」と話している。

 CFの目標金額は500万円。10月20日締め切り。寄付はCFサイト「レディーフォー」から。

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