10増10減案「やむを得ない」 衆院小選挙区定数で岡山知事

マスクを外して記者会見する伊原木知事

 岡山県の伊原木隆太知事は14日、衆院小選挙区定数「10増10減」を反映する公選法改正案が今国会で成立する公算が大きくなったことについて「われわれとして思うところはあるが、国会の正当性を守るためにはやむを得ないことだと思う」との考えを示した。定例記者会見で報道陣の質問に答えた。

 10増10減は「1票の格差」を是正するため人口比に基づいて算定され、岡山県は現行の5小選挙区が4選挙区となる。伊原木知事は「国会に送り出せる代表者が減る県の知事としては歓迎することにならない」と強調。その上で「県の人口減少を止められていないことが根本的な問題。(県民意識調査で)希望出生率は2を超えており、しっかりと政策に取り組みたい」と述べた。

 一方、伊原木知事は新型コロナウイルス流行「第7波」が収束局面にあることを踏まえ、7月15日以来約3カ月ぶりにマスクを外して記者会見に臨んだ。「場面に応じてマスクを取ってもよいということを県民に伝えたかった。ウィズコロナの一例としてほしい」と呼びかけた。

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