ANA羽田線60年 アーチで祝福 岡山空港 客室乗務員が当時の制服

就航60周年を記念し、東京からの始発便を放水アーチで歓迎した

 全日本空輸(ANA、東京)は14日、岡山―羽田線の就航60周年を記念し、岡山桃太郎空港(岡山市北区日応寺)で記念イベントを開いた。

 同日の東京発の始発便となる午前8時40分着の機体を放水アーチで歓迎。折り返しの便に合わせ、国内線搭乗待合室で客室乗務員が60年前と現代の制服を着て乗客を出迎えた。2便の乗客計236人に記念搭乗証明書や、高梁紅茶といった地元特産品なども配られた。

 東京観光に向かった女性(68)=倉敷市=は「空路は移動時間が短く、旅先に長く滞在できるので便利。これからも積極的に利用したい」と話した。

 同社は1962年10月14日、旧岡山空港(現岡南飛行場、岡山市南区浦安南町)で羽田線を就航。1日1往復でスタートし、現在は5往復。88年3月に現空港に移って以降は年平均約50万人が利用している。

 グループで地方創生事業などを手掛けるANAあきんど(東京)の新川新一副社長は「岡山は岡崎嘉平太氏らANA歴代社長を輩出した特別な地。今後も安全第一に快適な空の旅を皆さまに届けたい」と話した。

60年前(紺色)と現代(灰色)の制服を着る客室乗務員。乗客の求めに応じ、記念写真に納まっていた

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