雄大な眺望満喫 308人健脚競う 真庭、新庄でトレイルラン大会

雄大な山々を背景に山道を進むフォレストレイルの参加者=三平山山頂

 真庭市蒜山地域と新庄村の山道を駆けるトレイルランニング大会「フォレストレイル」(実行委主催)が15日、4年ぶりに開かれた。朝焼けの雲海やブナ林が広がる雄大な自然の中で、県内外の308人が健脚を競った。

 観光施設・グリーナブルヒルゼン(同市蒜山上福田)を出発点とし、白樺の丘(同)がゴール。朝鍋鷲ケ山(1074メートル)などを経て新庄村の宿泊施設・毛無山山の家で折り返すロング(67キロ)、広大な鳩ケ原や三平山(1010メートル)を通るミドル(38キロ)、今年新設したショート(16キロ)の3コースで行われた。

 参加者は午前5時からコースごとに時間をずらしてスタート。雲海や蒜山三座、大山の眺望を楽しみながら、石や木の根による凸凹の地面を駆け抜けていった。

 ロングを8時間29分53秒で走り、1位に輝いた公務員本間誠さん(42)=高松市=は家族5人で参加。「朝焼けや稜線(りょうせん)が美しく、気持ちよく走れた。一生忘れられない思い出になった」と笑顔だった。ミドルは来住裕也さん=兵庫県明石市、ショートは堅田真一さん=山口県岩国市=が1位になった。

 大会は2016年から開催。台風と新型コロナウイルスの影響で19年以降中止されていた。今年から新たに、希望するランナーに山道の保全活動を体験してもらうなど自然保護にも努めている。

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