2年ぶりの全国高校選手権大会(ウインターカップ)を目指す中津北が調子を上げている。夏休み以降、週末は県外の強豪校と練習試合を重ねた。大津留礎監督は「目指す形が明確になり、強豪相手に競り勝てるようになった」と話す。
6月の県高校総体は準優勝に終わった。大津留監督は「自分たちのスタイルとは何かを考えた。他と同じことをしていても抜け出せない。相手により秀でているものは何かを突き詰めよう」と選手に投げ掛け、話し合った末にたどり着いたスタイルが「シュート力を生かした攻撃」だった。
中津北といえば、強度の高い守備と成功率の高いシュート力が特徴だ。練習はシュート練習が増え、シュートを打つための位置取り、スクリーンプレーを徹底。セオリーにとらわれず、早い段階でのシュートや3ポイントラインから離れた場所からでも「入ると思ったらシュートを打て!」を合言葉にシュートを打ち続けた。
ウインターカップ県予選では嵐のごとくシュートを打つつもりだ。「シュートを打てる状況はつくれた。セオリーやエリアなんて関係ない。あとは決めるだけ」(大津留監督)。今大会はこれまでとひと味違う中津北が見ることができそうだ。
戦力分析
オフェンス力…8点
ディフェンス力…7点
リバウンド力…9点
シュート力…8点
3点シュート力…6点
高さ…10点
(10点満点)
首藤李音(3年)と岩丸颯姫(同)の3ポイントシューターには1試合で10本決めることを課している。その他の先発組の3人にも、ジャンプシュートを10本決めることがノルマ。計算上はこれで120点となる。キャプテンの首藤は「全員が思い切ってシュートを打てている。全試合で120点以上を目指す」と意気込む。
もちろん守備も手を抜くことはない。「いい攻撃はいい守備から始まる」(大津留監督)と速い攻撃に移るための守備は、これまでと同じように強度を高め、粘り強い。
(柚野真也)