ウインターカップ県予選特集 バスケットボール女子(3) シュート力を生かし、ハイスコアを狙う中津北 【大分県】

2年ぶりの全国高校選手権大会(ウインターカップ)を目指す中津北が調子を上げている。夏休み以降、週末は県外の強豪校と練習試合を重ねた。大津留礎監督は「目指す形が明確になり、強豪相手に競り勝てるようになった」と話す。

6月の県高校総体は準優勝に終わった。大津留監督は「自分たちのスタイルとは何かを考えた。他と同じことをしていても抜け出せない。相手により秀でているものは何かを突き詰めよう」と選手に投げ掛け、話し合った末にたどり着いたスタイルが「シュート力を生かした攻撃」だった。

中津北といえば、強度の高い守備と成功率の高いシュート力が特徴だ。練習はシュート練習が増え、シュートを打つための位置取り、スクリーンプレーを徹底。セオリーにとらわれず、早い段階でのシュートや3ポイントラインから離れた場所からでも「入ると思ったらシュートを打て!」を合言葉にシュートを打ち続けた。

ウインターカップ県予選では嵐のごとくシュートを打つつもりだ。「シュートを打てる状況はつくれた。セオリーやエリアなんて関係ない。あとは決めるだけ」(大津留監督)。今大会はこれまでとひと味違う中津北が見ることができそうだ。

3年生全員でチームを引っ張る

戦力分析

オフェンス力…8点

ディフェンス力…7点

リバウンド力…9点

シュート力…8点

3点シュート力…6点

高さ…10点

(10点満点)

首藤李音(3年)と岩丸颯姫(同)の3ポイントシューターには1試合で10本決めることを課している。その他の先発組の3人にも、ジャンプシュートを10本決めることがノルマ。計算上はこれで120点となる。キャプテンの首藤は「全員が思い切ってシュートを打てている。全試合で120点以上を目指す」と意気込む。

もちろん守備も手を抜くことはない。「いい攻撃はいい守備から始まる」(大津留監督)と速い攻撃に移るための守備は、これまでと同じように強度を高め、粘り強い。

シュート成功率の高さがカギを握る

(柚野真也)

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