広島・阿多田島のマダイ 給食で鯛めしに コロナ禍で販売減 「感動した」

魚の王様マダイが給食に登場です。広島・大竹市の阿多田島で養殖しているマダイが、コロナ禍で販路が少なくなり、国の対策事業で小中学校の給食の食材に使われています。

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県内一の生産を誇る阿多田島漁協の養殖マダイです。しかし、出荷量はコロナ禍の前よりも半分以下に減っているといいます。

廿日市市の平良小学校です。昼休みになり、給食の準備が始まりました。いつもに増して笑顔があふれています。

きょうのメニューは…

校内放送
「きょうは阿多田のマダイをぜいたくに使って鯛めしにしました」

5年生の教室では、児童たちが茶碗に盛られた鯛めしをうれしそうにほお張っていました。おかわりする子どもも多く見られました。

児童たち
「いつもと比べて豪華に感じました」

「タイの風味がいいので、おいしい」

― 阿多田の人たちに何か言いたい?
「おいしいので、また、ほしいです」

コロナ禍で出荷の減った阿多田島の養殖マダイが給食に使われるのは、おととしに続いて2回目です。

阿多田島漁協 川原 秀正 組合長
「(対策事業は)助かりますよ。売れん時期にね。売れんかったら、また、それにエサをやらにゃいけんけえね。いやあ、きょう、来てから本当に感激しましたよ。子どもたちが喜んで食べていただいてからね。感動しました」

マダイ給食は、広島市と廿日市市・大竹市のあわせておよそ240の小中学校などで24日まで実施されます。

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