客を説得しニセ電話詐欺防ぐ 十八親和銀行三和町支店 渋谷さんに感謝状 大浦署

江口署長(左)から感謝状を受け取る渋谷さん=大浦署

 大浦署は13日、ニセ電話詐欺を未然に防いだとして、長崎市布巻町の十八親和銀行三和町支店パート従業員、渋谷里佳子さん(34)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると9月28日、通話しながら来店した市内の80代女性を見つけて話を聞いた渋谷さんは、詐欺の可能性が高いと感じ振り込みしないよう説得。女性は同署三和交番に相談し、送金を思いとどまった。
 女性は、携帯電話に届いたNTTを装うショートメールに表示された番号にかけると、男から「代金が発生し振り込みの必要がある。早く銀行に行って」と迫られたという。
 同署で江口正広署長から感謝状を受け取った渋谷さんは「テレビでよく見る振り込め詐欺の典型的なパターンで、気づきやすかった。表彰を励みにこれからも気をつけたい」と話した。
 杉原大輔支店長は「ATMコーナーで高齢者が通話していると声かけをするようにしている。水際対策をこれからも徹底する」と店の対応を説明した。


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