海外の県系人に三線プレゼント 世界のウチナーンチュ大会でカナダへ10丁贈呈 寄贈も呼び掛け

 【中部】海外の県系人に三線を贈る活動に取り組んできた「世界の兄弟へ三線を贈るプロジェクト」実行委員会(勝連盛豊代表)が、使っていない三線やケースの寄贈を呼び掛けている。沖縄の文化を継承したくても三線の入手などが難しい状況にある海外の県系人の活動を支援するため、会は2014年から活動してきた。今年は31日に本大会が開幕する第7回世界のウチナーンチュ大会で、カナダの県系人に10丁を贈る計画。

 昨年はコロナ禍で海外の人との接触が難しく、在沖縄ミャンマー人会に10丁の三線を贈呈した。今年は世界のウチナーンチュ大会でカナダから県系人が訪れるため、直接手渡す。カナダ沖縄県人会連合会を通じカナダの4地域の県人会に配布する。

 沖縄カナダ協会の大山盛稔会長は「カナダの県系人は今や6世までおり、日本語やウチナーグチはほとんど使えないが、三線や芸能を通じてアイデンティティーが受け継がれている」と寄贈の意義を語った。

 寄贈の連絡は勝連代表、電話090(9785)2207。

 (島袋良太)

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