長崎地裁・家裁 片山所長が着任会見 「良質な司法サービスを」

着任にあたり抱負を語る片山所長=長崎地裁

 長崎地裁・家裁の所長に着任した片山隆夫氏(63)が18日、長崎市万才町の同地裁で会見し、裁判手続きのデジタル化を通じた良質な司法サービスの提供や、裁判員候補者年齢の引き下げに伴う若者の裁判員裁判への参加周知に意欲を示した。
 これまで少年として扱っていた18、19歳を「特定少年」と区別する改正少年法の施行について「具体的な扱いは個々の事案によるが、(特定少年が)少年であることも事実。これを踏まえた少年の更生を図る姿勢が肝要」と述べた。
 2024年に設置150年を迎える同地裁について「伝統ある裁判所に勤務できることを誇りに思う。県民にとって身近で利用しやすい司法サービスを提供したい」と抱負を語った。
 9月21日付で着任。東京都出身。中央大法学部を卒業後、1988年4月に横浜地裁判事補に任官。東京高裁判事、横浜地裁判事などを歴任し、2022年1月から広島高裁岡山支部長を務めた。


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