佐野ひなこさん「高梁さんぽ」 電子雑誌と紙冊子で市をPR

高梁市が「旅色」とタイアップして作ったPR冊子

 高梁市は、旅行情報の無料電子雑誌「旅色」とタイアップし、俳優の佐野ひなこさん(28)が市内の観光地を巡る特別号を作成、公開している。20、30代の女性が多く閲読するという同誌を通じ、市の知名度アップを図るのが狙い。同じ内容の紙の冊子も作り、ふるさと納税の返礼品に同封したり、移住相談会で参加者に配布したりしている。

 「暮らすように旅をする 高梁さんぽ」をテーマに、佐野さんが歴史的な町並みの広がる成羽町吹屋地区や国名勝の庭園で知られる頼久寺などをたどり、備中松山城では猫城主・さんじゅーろーと触れ合う様子を掲載している。佐野さんのインタビュー、移住者にスポットを当てた記事も載せた。

 紙の冊子はA4、A5判各カラー20ページの2種類(各1万部)を用意。市役所本庁舎や各地域局、地域市民センターのほか、JR岡山駅構内の岡山市ももたろう観光センター、県アンテナショップ(東京)などで無料配布している。

 市が3月に策定したシティプロモーション戦略に基づく取り組みで、写真共有アプリ・インスタグラムのフォロワーが100万人を超える佐野さんを起用した。市秘書企画課は「市外の人はもちろん、市民にも読んでもらい、シビックプライド(地域への誇り)の醸成につなげたい」としている。

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