【ドラフト会議】DeNA1位は松尾(大阪桐蔭高) バランス重視の内容 育成は5人

横浜スタジアム

 プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が20日、東京都内のホテルで開かれ、横浜DeNAは大阪桐蔭高の松尾汐恩捕手を1位指名し、交渉権を獲得した。将来
性豊かな高校生の単独指名に成功しただけでなく、即戦力の社会人投手、大学生野手を指名するなどバランス重視のドラフトとなった。

 松尾は強肩、強打の捕手で今春の選抜大会優勝に貢献。パンチ力に加え、俊敏さと器用さも併せ持ち、内野も守れる万能選手だ。三浦監督は「走攻守そろって高校生でもトップクラス」と高く評価した。

 2位指名の吉野光樹投手は九州学院高、上武大を経て社会人の名門、トヨタ自動車で大成。最速150キロ超のストレートを投げる本格派右腕で、中川担当スカウトは「ゲームメーク能力が非常に高く、1年目からの活躍が期待できる」と太鼓判を押す。

 3位の林琢真内野手(駒大)は愛知の強豪、東邦高出身。守備範囲、脚力はアマチュアトップクラスとの定評があり、1年目からの1軍定着を目指す。

 高校生投手もまた楽しみな逸材が加わりそうだ。4位指名を受けた森下瑠大投手(京都国際高)は最速143キロの本格派左腕。昨夏の甲子園では4試合に登板して防御率1.93をマークし、4強入りを果たしている。

 5位指名の橋本達弥投手(慶大)は150キロ超の直球とフォークボールが武器の投手。奪三振能力が高く、中継ぎとしての適性がありそうだ。

 このほか、育成で5選手を指名した。

【横浜DeNAの指名選手一覧】

【1】松尾 汐恩(18)捕手
   大阪桐蔭高 178センチ、78キロ 右投げ右打ち
【2】吉野 光樹(24)投手
   トヨタ自動車 176センチ、80キロ 右投げ右打ち
【3】林  琢真(22)内野手
   駒大 174センチ、74キロ 右投げ左打ち
【4】森下 瑠大(18)投手
   京都国際高 180センチ、75キロ 左投げ左打ち
【5】橋本 達弥(22)投手
   慶大 181センチ、84キロ 右投げ右打ち

<育成>
【1】上甲 凌大(21)捕手
   四国IL愛媛 184センチ、90キロ 右投げ左打ち
【2】鈴木  蓮(18)内野手
   滋賀学園高 183センチ、86キロ 右投げ右打ち
【3】今野 瑠斗(18)投手
   東京都市大塩尻高 182センチ、86キロ 右投げ右打ち
【4】渡辺 明貴(22)投手
   BC茨城 188センチ、105キロ 右投げ右打ち
【5】草野 陽斗(18)投手
   東日本国際大昌平高 175センチ、87キロ 右投げ右打ち

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