伊藤若冲の「菜蟲譜」目玉に 佐野市吉澤記念美術館20周年で企画展

前期展示で公開されている伊藤若冲の「菜蟲譜」

 【佐野】今年で開館20周年を迎えた葛生東1丁目の市吉澤記念美術館で、節目を記念した特別企画展「コレクションは文化のタイムカプセル」が開かれている。11月13日までの前期と、同19日~12月18日の後期に分けて同館のコレクションを公開。前期は江戸時代の画家伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の晩年の代表作「菜蟲譜(さいちゅうふ)」などを展示している。

 同館は2002年6月に開館した。葛生地区の旧家・吉澤家で江戸時代から集められた美術コレクションを所蔵している。

 前期の展示は、「吉澤コレクションから見る江戸絵画」がテーマ。コレクションの始まりとなった江戸後期に注目し、当時活躍した画家の作品や資料など計82点を紹介している。

前期展示で公開されている伊藤若冲の「菜蟲譜」

© 株式会社下野新聞社