秩父夜祭、3年ぶり「屋台・笠鉾」曳き回し決定 6基の山車、市中心部へ 19年は2日間で客24万4千人

秩父夜祭奉納花火で羊山公園から打ち上げられた花火=2020年12月3日午後8時ごろ、秩父市熊木町

 埼玉県秩父市番場町の秩父神社は20日、例大祭「秩父夜祭」(12月2、3日開催)について、両日とも屋台・笠鉾(かさぼこ)の曳(ひ)き回しを3年ぶりに実施すると発表した。全国各地の祭事も開催されていることから、例年に近い形で、豪華絢爛(けんらん)な6基の山車が市中心部を巡る。

 12月2日の宵宮は、通常通り、諏訪渡り神事を執り行う。同3日の大祭は同神社本殿での祭典は規模を縮小するが、御神幸祭、神社行列のコースや御神輿(みこし)、御神馬供奉(ぐぶ)は通常通り行う。秩父流鏑馬(やぶさめ)の奉納は自粛する。

 秩父夜祭は、京都の祇園(ぎおん)祭、飛騨の高山祭と共に「日本三大曳山(ひきやま)祭」に数えられる。2016年に「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとして、ユネスコ無形文化遺産にも登録された。2019年は2日間で24万4千人が訪れていた。

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