海ごみ削減へ岡山の用水路清掃 環境団体と操南中生徒ら100人

網を使って用水路のごみを拾う操南中生徒ら

 瀬戸内海の環境保全に取り組むNPO法人グリーンパートナーおかやま(岡山市)は22日、操南中(同市中区藤崎)学区で中学生ら住民約100人と用水路を清掃した。海に流れ出すプラスチックごみを削減する狙い。

 10班に分かれ、児島湾につながる計約1キロで1時間ほど作業。網や火ばさみを使ってペットボトルやビニール袋、空き缶、たばこの吸い殻など67キロを回収した。プラごみが半分以上を占めた。

 2年女子(13)は「地元に捨てられたごみを見て胸が痛み、美化への思いが強くなった」、藤原瑠美子理事長(75)は「清掃の参加地域を増やし環境保全の輪を広げたい」と話した。

 県から委託を受けた同法人が、中学生ら住民による自主的な用水路清掃を広める事業の一環で初めて実施。12月には岡山大付属中、東山中(いずれも同市中区)が取り組む。

 瀬戸内海では年間4500トンの海ごみが生じ、うち約7割が陸地の用水路や河川からの流入とされる。

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