第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」(障スポ)の開閉会式の総合リハーサルが22日、会場となる宇都宮市西川田4丁目のカンセキスタジアムとちぎで行われた。総勢約3千人のスタッフらが、式典の流れに加え障害のある選手や観客を想定した誘導などを最終確認した。
開会式は29日、閉会式は31日に有観客で行われる。リハーサルでは自治体名のプラカードを持つ宇都宮南高生が選手の歩く速さを想定しながらゆっくり行進した。聴覚障害のある選手のためフィールドには4カ所の手話台が配置され、手話ボランティアが会場のアナウンスを伝えた。
選手や来賓は代役で対応したが、音楽隊や歓迎演技などは演者が集まり、本番さながらに華やかな踊りや音楽を披露した。
開会式のエンディングプログラムでは、大会に出場する障害者と健常者がバトンをつなぐ「ユニバーサルリレー」が行われる。陸上に出場予定の吉田哲朗(よしだてつろう)選手(21)は当日の動きを確認し、「支えてきてくれた人への感謝の気持ちを持って走りたい」と開幕を待ち望んでいた。
リハーサルを終え、県全国障害者スポーツ大会課の渡辺直人(わたなべなおと)課長は「会場内の段差の有無など、障害者の視点でスタッフも動きを最終点検した。とちぎ国体の経験を生かし、より良い開閉会式と大会運営につなげたい」と話した。