全国高校バスケ長崎県予選、29日開幕 男子・混戦必至のV争い/女子・2強を追う有力校

全国高校バスケ長崎県予選のトーナメント表

 バスケットボールの第75回全国高校選手権(ウインターカップ)県予選は10月29、30日、11月3日、長崎市の県立総合体育館などで行われる。男子46、女子41校がエントリー。それぞれ1枠の全国選手権(12月23~29日・東京)切符を懸けて熱戦を繰り広げる。感染症対策として、入場者はチーム関係者に限定する。
 昨年は男子の西海学園が10年ぶり、女子の鎮西学院が初優勝。西海学園は全国で県勢男子として12年ぶりに3回戦まで進んだ。果たして今年はどのチームが冬の大舞台に立つのか。大会を展望する。

  ■男子

 3月の県新人大会は西海学園、4月の県春季選手権は長崎西、6月の県高総体は長崎工がそれぞれ頂点に立つなど、今季も上位校の実力が接近している。今大会の優勝争いも混戦必至だ。
 連覇を狙う西海学園はフォワード德永、ガード宗像ら、昨年から主力の3年生を中心に総合力が高い。長崎西は1年時からスタメン出場している主将のガード尾崎がチームをけん引。フォワード柏らインサイド陣との連係がポイントか。夏のインターハイで初の全国1勝を挙げた長崎工は、ガード木村、フォワード小坂ら選手層が厚く、持ち味の「全員バスケ」で得点を量産する。
 県高総体の準々決勝で西海学園を破った瓊浦はガード中富のスピード、身長196センチの外国人留学生センター・イケチュクの高さが武器。県高総体3位の長崎東はガード松島、センター嶋原を軸に20年ぶりのタイトル獲得に照準を合わせる。
 このほか、県新人大会4強の佐世保工、県高総体で8強入りした長崎南山なども上位に食い込む力を備えている。

  ■女子

 夏のインターハイに出場した長崎西、V2を狙う鎮西学院の2強を軸にした争いが予想される。

6月の県高総体で優勝を争った女子の長崎西と鎮西学院。この2校が優勝戦線をリードしそうだ=大村市、シーハットおおむら

 長崎西は得点源のガード中村、フォワード鬼塚をはじめ、各ポジションに好選手がそろっている。春以降はフォワード清水ら2年生も攻守両面で成長。県高総体優勝の原動力になった。鎮西学院は基礎基本を徹底しながら培ってきた選手同士の連係が武器。馬場と小田のガード陣は勝負強く、左利きのフォワード後田は高い身体能力を生かしてゴール下を支える。
 この2校に続くのが長崎日大、西海学園、純心女か。県春季選手権準Vの長崎日大はガード田中が攻守の要。県高総体4位の西海学園はガード森永を起点にした堅守速攻で初タイトルを目指す。純心女はフォワード城戸の得点力に期待。7年ぶりの優勝を目指して走力を高めている。
 このほか、長崎商、佐世保南、長崎女なども上位をうかがう。島原中央も注目校の一つ。1年生チームながら、大会最長身190センチの外国人留学生センター・エザンギを擁している。

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