「平和の願い書に託し」 被爆2世森田さん、追悼祈念館で作品展 長崎

被爆者の言葉などを書にしたためた森田さん=長崎市、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館

 長崎原爆の日(8月9日)の平和祈念式典で奉安する原爆死没者名簿の「筆耕」を務める長崎市の書道講師、森田孝子さん(74)の書道展「平和への願いを書に託して~被爆77年 長崎から~」が22日、同市平野町の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で始まった。28日まで。
 被爆2世の森田さんは2002年から筆耕者を務める。12年からは、被爆者の話や届いた手紙を基に、悲痛な思いや平和への願いを書にしたためて発信。森田さんは「被爆者にしか表せない言葉がある。被爆者が少なくなっていく中、平和への思いを断ち切らないよう、次世代につなげていきたい」と話した。
 会場には25作品が並ぶ。展示時間は午前10時~午後5時(最終日の28日は午後1時まで)。入場無料。


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