避難所想定 家族連れら多彩な体験 岡山・早島で防災デイキャンプ

簡易ベッドの寝心地を確かめる参加者

 岡山県早島町とスーパーのハローズ(本部・同町早島)、山陽新聞社(岡山市北区柳町)でつくる実行委は23日、初の「防災デイキャンプ」を同町ふれあいの森公園(同町矢尾)で開いた。家族連れらが多彩な体験プログラムを通じて防災・減災への理解を深めた。

 2018年7月の西日本豪雨など相次ぐ自然災害に備え、地域の防災意識を高めようと企画し、同町や岡山、倉敷市などから約120人が参加した。

 長期に及ぶ避難所生活を想定し、軽量で強度の高いクッション材(発泡ポリプロピレン)を使った簡易ベッド作りに挑戦。防災士の指導を受けて組み立て、実際に横になって寝心地を確認した。古新聞を折った紙皿やスリッパ、浸水を防ぐための土のうも作った。

 消火器の使用法を学ぶ講習、非常食の備蓄を呼びかける講話などもあり、家族で訪れた岡山市立箕島小4年の男児(10)は「ベッドは少し硬かったけど、床に寝るよりは快適。消火器の使い方も分かった」と話していた。

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