【DeNA】今永、「侍ジャパン」強化試合へ意気込み 「結果残さねば駄目」

キャッチボールで汗を流す横浜DeNAの今永(左)=17日、横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」

 横浜DeNAの今永昇太投手(29)が11月に控える野球日本代表「侍ジャパン」の強化試合に向けて臨戦態勢に入っている。今季チーム最多タイの11勝を挙げた左腕は、「ベイスターズの代表として行くわけだし、みんなが選ばれるわけではない。そういう気持ちも背負ってやっていくつもり」と意気込み十分だ。

 秋季練習ではここまで、シーズンの疲労回復に努めながら調整を続けている。「肩の感覚はゼロにせずに、しっかり投げられる状態をつくっている段階」と今永。早ければ今週中にもブルペンで投球練習を行うという。

 キャッチボールでは代表戦の使用球を使うことで、感触を手になじませている。「日本のボールとは革の質や縫い目の高さ、大きさが少し違う。それをチェックしている」と入念に備えている。

 「仮にお金を払って入れるなら、払いたいくらい」と語るほど代表への思いは強い。強化試合は、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のメンバー入りを懸けたアピールの場。「結果を残さなければ駄目だと思う。どんな場面でも自分のパフォーマンスを出して結果につなげることが一番」と、目に見える成績にこだわる姿勢だ。

 代表の投手陣ではソフトバンクの石川に次ぐ年長者となり、おのずとリーダー的な役割も求められる。模範とするのはチームの頼れる先輩が国際大会で見せた姿だ。「去年の東京五輪でヤスさん(山崎)がそういう存在だったように、いろんな選手とたくさん話をして、僕自身も成長できたらと思う」。心技体、全てで進化する格好の舞台を心待ちにしている。

© 株式会社神奈川新聞社