YOSAKOIさせぼ祭り 「肥後真狗舞」大賞、2冠達成 「100人部門」初代王者は九州合同チーム

3年ぶりに街中で鳴子が響き渡った「第24回YOSAKOIさせぼ祭り」は23日、閉幕した。フィナーレの総踊りで一体となる踊り子たち=佐世保市宮地町、名切お祭り広場会場

 3年ぶりに通常開催した「第24回YOSAKOIさせぼ祭り」(実行委主催)は23日、佐世保市宮地町の名切お祭り広場会場で105チームの頂点を決めるファイナルステージがあり、「肥後真狗舞(ひごまぐま)~九州がっ祭~」(熊本市)が大賞を獲得。学生王者決定戦「青春グランプリ」に続き2冠を達成した。100人以上で編成するチームが競う新設の「100人部門」は、九州内3つの合同チーム「宵あさ×杏葉(きょうば)×the SHot!~新時代~」が初代王者に輝いた。

躍動感ある演舞で2度目の大賞に輝いた「肥後真狗舞~九州がっ祭~」。青春グランプリと2冠を達成した=佐世保市、名切お祭り広場会場

 ファイナルには14チームが出場。「肥後真狗舞」代表の山田真大さん(22)は「会場の皆さんが温かく支えてくれた。感謝の気持ちでいっぱい」と涙をにじませた。

初開催の「100人部門」を制した「宵あさ×杏葉×the SHot!~新時代~」

 100人部門には8チームが参加。合同チームはオンラインでの打ち合わせなどを重ね、22日、佐世保市で初めて合同練習し本番に臨んだ。共同代表の堺太一さん(28)は「チームの垣根を越えて踊れて楽しかった。来年も開いてほしい」と語った。今回創設した「映像参加部門」は、佐世保市の「一風堂」が大賞を獲得した。
 ファイナルが開かれた名切お祭り広場会場で23日夕方、発電機のトラブルが発生し、ステージ照明など約10分間停電。けが人はいなかった。最後は踊り子と観客による総踊りがあり、熱気に包まれ閉幕した。


© 株式会社長崎新聞社