秋空の下、600人が快走 『長崎でツール・ド・ちゃんぽん』 自転車で景色と食楽しむ

出発する「ツール・ド・ちゃんぽん」の参加者=長崎市野母町、長崎のもざき恐竜パーク

 長崎の景色と食を楽しみながら、サイクリングする「ツール・ド・ちゃんぽん」の第10回記念大会が23日、長崎市野母町の「長崎のもざき恐竜パーク」を発着点とする4コースであった。秋空の下、全国から参加した約600人が、端島(軍艦島)を望む海沿いの道などを駆け抜けた。
 県内の自転車愛好家らでつくる実行委(坪田洋一郎会長)が2012年から開く。タイムを競わず、ゴール後はちゃんぽんを味わい、温泉に入る。市恐竜博物館が昨年オープンした野母崎一帯を盛り上げようと、今年は初めて同パークを発着場に選んだ。
 新たに設けた上級者向けのキングコース(105キロ)を始め、エキスパート(80キロ)、ベーシック(55キロ)、ファミリー(20キロ)のコースごとに、参加者が声援を受けながら出発。コース途中のエイドステーションでは、ハトシやカステラなどの長崎名物を楽しんだ。
 坪田会長は「10年間は苦労の連続だったが、みなさんに認知してもらえるイベントになった。若い世代に受け継いで、末永長く続いてほしい」と話した。

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