ありがとう!桜町庁舎 長崎市庁舎の変遷たどる写真 12月28日まで掲示

市庁舎の歴史をたどる写真掲示と説明する福田さん=長崎市役所

 12月末をもって60年以上の歴史に幕を閉じる長崎市庁舎(桜町)の歴史をたどる写真掲示「ありがとう!桜町庁舎」が、市役所本館1階の広報写真掲示板に掲示されている。12月28日まで。

1914年に建てられた前庁舎。1958年の火災をきっかけに取り壊されたという(長崎市提供)

 市は、市の広報などが昭和30年代から撮影した市政広報写真のデジタル化事業に本年度から取り組んでいる。市庁舎移転に合わせ、その中から市役所周辺の写真を選定。三つのテーマごとに内容を変え、掲示している。
 第1回のテーマは「桜町庁舎の変遷」。1914(大正3)年に建てられ、原爆も耐え抜いた前庁舎や現庁舎の改築落成を祝って屋上で開かれた記念式典の様子などを写した10枚を掲示している。

市役所屋上で開かれた市政施行70周年と改築落成を祝った記念式典=1959年4月1日撮影(長崎市提供)

 現在、市が所蔵している約70万枚のネガフィルム・ポジフィルム・プリント写真の選定作業に関わっている広報広聴課の福田勇さん(64)は「長きにわたり市政を推進してきた場。お疲れ、ありがとうという思いで見てもらいたい」とほほ笑んだ。
 第2回のテーマは公会堂や市民会館などの写真をまとめた「市役所周辺施設の変遷」、第3回は「魚の町新庁舎の変遷」を予定しており、来月以降に掲示替えする。


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