10分足らずの絶景…水平線に沿う虹の撮影成功 福井県の越前海岸で地元学芸員

水平線に沿う形で出現した虹=10月24日午前10時55分ごろ、福井県越前町血ケ平から撮影(早坂英介さん提供)

 10月24日午前10時55分ごろ、福井県越前町血ケ平の越前海岸から望む水平線に沿う形で虹が現れ、町学芸員の早坂英介さん(49)が写真に収めた。早坂さんは「ちょうどフェリーが通りかかり、絵になる光景を撮影できた」と喜んでいる。

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 早坂さんは、勤務先の越前岬水仙ランドから撮影した。当時は曇りで、屋外での作業中に虹に気付き、10分足らずで見えなくなったという。

 福井地方気象台によると、写真は虹のアーチの上端だけが見えている状態だという。虹は朝や夕方の太陽の高度が低いときに半円状に見え、高度が高くなるにつれて見える円弧が小さくなる。同気象台の担当者は「写真が撮影された時間帯を過ぎると、虹が見えない太陽の高さになるので、今回は観察できる時間が短かったのではないか」と話している。

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