名画の塗り絵で列車内飾り付け 水島臨鉄と大原美術館コラボ

個性あふれる塗り絵作品が飾られた車内

 倉敷市の水島臨海鉄道と大原美術館は、名画の塗り絵作品を車内に飾り付けた“コラボ列車”を仕立て、運行している。31日まで。

 塗り絵(A4判)は美術館所蔵の児島虎次郎「睡(ねむ)れる幼きモデル」やホドラー「木を伐(き)る人」など8作品が題材で、9月に公募した。車内には地元幼稚園児から大人まで各地から寄せられた40点を展示。色鉛筆などで大胆に着色したり、背景を描き足したりと、元の絵とはまた違う雰囲気のものが多く、乗客が笑顔で見上げている。

 「ぬりえ」と書いたヘッドマークも取り付け、倉敷市―水島・三菱自工前駅間を1日5~11往復。通学で利用中だった総社南高2年男子(17)は「どれも感性が光る。独特の色使いで面白い」と話していた。

 コラボ列車は鉄道の営業開始50周年と美術館の開館90周年を記念して2020年に初運行し、3回目。

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