梅崎司が語った、大分トリニータへの熱い想い「“終わった選手”と思われて…」 今週末はJ1参入プレーオフ

明治安田生命J2リーグは2022シーズンの全日程が終了。今週末から、J1昇格をかけた「J1参入プレーオフ」が始まる。

1回戦では、3位のファジアーノ岡山と6位のモンテディオ山形、4位のロアッソ熊本と5位の大分トリニータがそれぞれ対戦。プレーオフならではのレギュレーションとして、90分で勝敗がつかなかった場合はリーグ戦順位の上のチームが勝ちあがりとなる。

アウェイで熊本との九州ダービーに臨む大分。注目選手の一人が、シーズン終盤に入ってから大きな存在感を見せている35歳の梅崎司だ。

そこでQolyは、昨年大分トリニータに13年半ぶりに復帰した元日本代表MFを直撃!

インタビュー後編となる今回は、浦和レッズでの10年間や「日本一」と語るあの選手、大分トリニータ帰還の理由やJ1昇格のために必要なことなどを中心に聞いた。記事ではその一部を紹介する。

(取材日:2022年10月12日)

――(前略)昨年、大分トリニータへ13年半ぶりに湘南ベルマーレを経て復帰されました。この理由はどんなところにありますか?

昨年、僕は34歳で、怪我もあってなかなか試合に絡めていないここ数年でしたが、そういった中でオファーをいただいて。「これを逃したらもうないかな」というのが正直な気持ちでした。

もちろんベルマーレもすごく愛着あるチームで、すごく大好きだったし、ここでもう一花という想いもありました。ただ、ここで大分へ移籍しなかったらおそらく自分がサッカー人生を終えた時に絶対に後悔するなというのは一番でした。

「もう一回、大分の地で輝いてみせる」という想いで決断しました。

――(中略)最後に、大分トリニータのファン・サポーターへのメッセージをいただけますか?

昨年大分に帰ってきて、なかなか試合にも絡めず。「もう選手として終わったんじゃないか」と正直思われているだろうなというのも自分の中でありました。

でもそれは、年齢も含めると普通のことだと思います。そういった中で今年、時間はかかりましたけど、今ようやくピッチに立ち続けることができています。

それはチームメイトがあってですし、信頼してくれるコーチングスタッフ、支えてくれるトレーナーさんたちも含め、会社の人も含め、チームがあるからこそです。そして、サポーターの方々がこれだけ応援してくれているのはやはりすごく感じています。

すごく、本当に力になっていて、ようやく表現できている…僕個人だけではなくて、チームとしてそれが表現できていることで、今すごく充実していて、すごく楽しくて、もっとうまくなりたいとすごく渇望しています。

大きな舞台が待っているので。J1昇格に向けて、想いは、サポーターも含めて一緒だと思います。

その喜びの瞬間を、みんなで共有できるよう、すごく大きな喜びに変えられるように、精一杯頑張っていきたいと思うので、最後まで後押しお願いします。

動画では他にも、2008年に浦和レッズへ移籍した理由や、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督との出会い、「日本一」と語る興梠慎三のプレー、ACLなどで今季再び評価を高めている“僚友”西川周作、さらには大分がJ1へ昇格するために必要なことなど、たっぷり聞いているのでそちらもぜひ!(※インタビュー前編はこちら↓)

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大分トリニータは今週末の10月30日(日)に開催されるJ1参入プレーオフ1回戦、同じ九州のロアッソ熊本とえがお健康スタジアムで対戦する。

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