海外県系人の目線で沖縄表現 大城クラウディアさん デビュー15周年シングル「我島沖縄」

 アルゼンチン県系2世のシンガー・大城クラウディアが5日、デビュー15周年を記念した両A面シングル「我島沖縄(わしまうちなー) 新世(みーゆー)ぬはじまい」(HATCHERY LABEL)を発売した。作詞作曲は宮沢和史。カラオケバージョンを含む全4曲収録。千円(税込み)。

 「我島沖縄」は、世界中に暮らすウチナーンチュの目線で沖縄を見つめた作品。歌詞の「仲間と始めたエイサー」など、実際にエイサーグループを立ち上げた大城の人生をたどりながら、沖縄への思いを歌い上げる。

 大城の胸には今も、第2回世界のウチナーンチュ大会で、ラテンバンド「ディアマンテス」のアルベルト城間さんが歌っている姿があるという。大城は「沖縄で活躍する日系人の姿に感動し、元気づけられた。私の歌を聞いてくれた日系人たちも同じような気持ちにできたらと思う」と話す。

 15周年を振り返り「さまざまな国に行き、母国と違う国の日系人との交流や出会いがあり、視野が広がった。今後も海外のウチナーンチュ同士だけでなく、沖縄のウチナーンチュがお互いに絆を深めるお手伝いをしていきたい」と語った。15周年記念コンサートが11月4日午後7時半から宮古島市の「和おん」である。料金は2千円(要1ドリンクオーダー)。問い合わせは電話0980(73)5275。

 (藤村謙吾)

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