木の彫刻や絵画 動物の姿生き生き 岡山で30日まで企画展

会場に並ぶ動物をモチーフにした彫刻や絵画

 動物を生き生きと表現した木の彫刻や絵画の企画展「表町3丁目 meets(ミーツ) Art(アート) Box(ボックス)~どうぶつと気配と記憶と」が、岡山市北区表町の栄光ビル2階で開かれている。30日まで。

 彫刻は、同市在住の芸術家久山淑夫さんがチェーンソーやのみで制作した8点を展示。筋骨隆々のゴリラの座像(高さ1.5メートル)は、威厳ある表情や手足のしわなど細部まで再現し、表面には木くずを散らして毛並みの質感を出している。遠くを見つめる等身大のダチョウ(2.3メートル)も存在感を放っている。

 動物園で過ごす動物たちを描いた絵画7点は、画家田中MANさん=倉敷市=が手がけた。のんびりと池に浮かぶシロクマや悠々と水中を泳ぐカバなど、どこかユーモラスな雰囲気を感じさせる作品が並ぶ。

 ビルは表町商店街の南時計台から南に約60メートルの場所に立地。商店街南部の活性化策の一環として、地元の西大寺町、新西大寺町、千日前地区で生まれ育った同級生の女性3人でつくる「ばとざプロジェクト」が企画した。

 午前10時~午後5時。入場無料。29日は漫画家・手塚治虫創設の虫プロダクションが初制作したアニメ「ある街角の物語」(1962年)を随時上映する。

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