広島の鮮魚市場は冬物へ 値上げラッシュもカキ直売所は価格維持

ここ最近、気温がぐっと下がっていますが、広島市の市場では、魚介類の顔ぶれが冬ものになってきています。廿日市市にある「カキ」の生産販売業者は、値上げラッシュにも価格を維持して、消費者に提供したい考えです。

【写真を見る】広島の鮮魚市場は冬物へ 値上げラッシュもカキ直売所は価格維持

午前4時すぎ、“広島の台所”・中央卸売市場に競り人たちの活気のある声が響きます。

今週から寒さも本格化…。市場で見られる魚も、夏の魚から冬の魚に変わってきているといいます。

多くの魚種の値が上がる一方で、値段が落ち着いているものも…。この時期から穫れる「ワタリガニ」です。

広島水産 東邦彦さん
「ことしは割と入荷が豊富で、1匹が400~500円くらい」

小林康秀 キャスター
「見てください。カゴの中にたくさんカキがあります」

廿日市市大野にある「山一水産」では、今月から水揚げが始まったカキを毎日、200キロほど出荷しています。

山一水産 山下公直さん
― 生産コストは厳しい?
「資材を始末して、使えるものはなるべく使って、保てるものは保たせるという工夫はしている。それを徹底的にやらないと、ことしなんかは乗り切れない」

原油高や円安の影響で生産や販売のコストは上がっているといいますが、こちらの直売所では、むき身の値段を現状維持しています。

オオノ 元矢和宏さん
「さまざまな物の値段は上がっているが、カキは手に取って、いろんな消費者に食べていただきたい」

広島県内のカキは、来月以降、生産が増えるということです。いよいよ、旬を迎えます。

© 株式会社中国放送