ナカニシの中西名誉会長が死去 世界的成長の礎築く

中西崇介さん=2018年4月

 歯科医療機器製造のナカニシ(鹿沼市下日向)は27日、前社長で相談役名誉会長の中西崇介(なかにしたかすけ)さんが21日、病気のため同市内の自宅で死去したと発表した。85歳。葬儀は近親者のみで執り行い、12月6日に都内でお別れの会を開く予定。

 中西さんは1955年、父が創業した中西歯科器械製作所(当時)に入社。72年に社長、92年に会長に就任し、2018年から相談役名誉会長を務めていた。

 高品質な新製品の開発に注力し、世界有数の歯科医療機器メーカーとして同社の「NSK」ブランドを成長させることに尽力した。工業製品関連事業にも領域を広げ、独自の販売ルートを構築し輸出を強化するなど、グローバルに飛躍する同社の礎を築いた。

 18年には春の叙勲で旭日小綬章(中小企業振興)を受章した。

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