コロナ下の結婚式、披露宴の合計金額いくら? ゲスト招待人数は…全国エリア別一覧 結婚トレンド調査2022ゼクシィなど発表

 リクルート(本社東京都)の結婚情報サービス「ゼクシィ」と「リクルートブライダル総研」は10月26日、結婚イベントの実施状況や結婚式の費用などを全国エリア別にまとめた「結婚トレンド調査2022」「結婚総合意識調査2022」を発表した。2021年度のウエディングイベント実施率は75.7%で前年度から微増、2022年5~7月(3都市圏)は81.2%となり、コロナ禍前の水準に戻りつつある。ゲスト1人当たりにかける料理費、引き出物費の平均は年々増加し、2021年度は統計開始以降で過去最高となった。

 21年度に結婚した20~49歳の男女、結婚イベント実施者にアンケート調査を行った。挙式や披露宴、食事会など何らかのウエディングイベントを行った割合は75.7%で、前年度より4.6ポイント増加。ウエディングパーティーを行った割合は59.6%で、前年度より6.5ポイント上昇した。コロナ禍での実施を迷った人の割合は8割以上、入籍からの挙式までの期間は9.5カ月で前年度からさらに延びて過去最長を更新した。首都圏と関西、東海の22年5月~7月婚姻者は、81.2%がウエディングイベントを行っており、コロナ前の水準に迫った。

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ゲスト1人1人に感謝…おもてなし額は過去最高

 招待したゲストの人数をみると、21年度の平均は43.2人で、前年度の42.8人から微増した。1人当たりの料理費は平均1万6700円、ギフト費は平均6900円で、ともに集計を開始以来、最高額を記録。コロナ下で人数を絞ってイベントを行う傾向があることを踏まえ、リクルートブライダル総研の落合歩所長は「コロナ下で誰を呼ぶべきなのか熟考し、そのような状況下で来てもらったからには手厚いおもてなしを、と考えるのではないか」と推測する。3都市圏の22年5~7月婚姻者では50.7人と21年度の45.1人より増えた。

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結婚式、披露宴の合計金額いくら?自己負担額は…全国エリア別の平均金額

 挙式や披露宴、ウエディングイベントの総額は全国平均303万8千円(2005年調査以降最高362万3千円)で、前年度から11万5千円回復した。22年5~7月婚姻者(首都圏)は、364万6千円と21年度よりさらに上昇し、コロナ前の水準まで戻った。

 ご祝儀の総額は平均180万4千円(前年度176万8千円)、自己負担額が平均147万3千円(同143万7千円)、親や親族からの援助額は平均162万7千円(同156万円)。援助額は富山・石川・福井の北陸エリアが最も高く、平均185万3千円(同167万3千円)だった。

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結婚式のトレンドは「“推し”婚」

 これまで、コロナ下で密を避けつつも、濃い内容の式を挙げる「NO密婚」がトレンドだったのに対し、ここ最近は自分たちの好きな物を表現したり、大切にしたりする「“推し”婚」が増えているという。標高2610mの中央アルプス山上で結婚式を挙げる登山好き夫婦や、飛行機内で指輪交換をする航空業界夫婦、思い出のある水族館でイルカの祝福ジャンプを受ける夫婦…。ゼクシィの森奈緒子統括編集長は「コロナ下を経て趣味や地元、家族など自分にとって本当に大切なものが何かを考える機会が多くなったことが関係しているのではないか」と推察する。

 これまでも自分の好きな物を表現する式はあったが、直近ではその傾向が強くなっているという。特に「家族推し」は全国的によく見られ、式場のプランでも、新郎新婦が披露宴前に家族に対面する「ファミリーミート」、親への感謝を動画で伝える「サンクスムービー」、親に結婚の誓いを立てる「親誓式(しんせいしき)」などが登場しているようだ。家族とゲストの時間を分け、2部制で行うケースも増えているという。

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