ヤマノイモ「銀沫」出荷始まる 真庭・勝山 夏の好天で生育良好

特産の銀沫を吟味する生産者

 真庭市勝山で27日、特産のヤマノイモ「銀沫(ぎんしぶき)」の出荷が始まった。アクが少なく、すりおろして時間がたっても色が真っ白で、強い粘りが特長。11月1日以降、岡山県内の農産物直売所やスーパー、JAのオンラインショップで販売される。

 初日はJA晴れの国岡山の中須農業センター(同所)に約1.2トンが運び込まれた。かつやまのいも生産組合の生産者25人が、出来栄えを見ながら等級別に仕分け、素早い手つきで箱や袋に詰めた。

 今季は40戸が約2.5ヘクタールで栽培。7、8月の好天で生育は良好といい、昨季より3トン多い17トンと過去最高の出荷量を目指す。綱島孝晴組合長(68)は「すりおろしてご飯にかけたり、ノリを巻いて天ぷらにしたりといろいろな調理法で楽しめる。多くの人に味わってほしい」と期待する。

 11月1日から来年2月末まで、銀沫やその料理を扱う勝山町並み保存地区周辺の17店でスタンプラリーを展開。3店を巡ると、台紙が各店で使える500円の割引券になる。問い合わせは勝山観光協会(0867―44―2120)。

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