障スポとちぎ開幕 栃木県初開催 開会式に1万3818人 手を取り合って【動画】

開幕した第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」。開会式で入場行進する本県選手団=29日午前10時25分、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ

 第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」(障スポ)の開会式が29日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで行われ、3日間にわたる国内最大の障害者スポーツの祭典が開幕した。障スポは新型コロナウイルスや台風の影響で4年ぶりで、本県開催は初。開会式では選手2031人が介助者と手を取り合うなどして入場し、観覧者らが温かい拍手で迎えた。県内10市で14の正式競技が行われる。大会を通して障害への理解を深め、障害者の社会参加の推進へメッセージを発信する。

 開会式には、都道府県と政令指定都市の計67選手団から選手や監督らが集まった。秋篠宮ご夫妻が臨席されロイヤルボックスから選手たちへエールを送った。

 入場行進では、両足が義足の旗手や車いすの選手、白杖(はくじょう)を持った選手らが堂々と歩みを進め、小旗や手を振りスタンドからの拍手に応えた。

 本県選手団は最後に登場し、「歓迎ようこそ栃木へ」と横断幕を掲げた。

 大会会長の福田富一(ふくだとみかず)知事は手話を交えてあいさつし「古里の代表として持てる力を存分に発揮し活躍されることを期待したい」と開会を宣言した。

 選手代表宣誓は、陸上競技の加藤凜香(かとうりんか)(22)と松下裕哉(まつしたゆうや)(22)が担った。

 選手たちを前にした歓迎演技では、子どもから大人まで県民約1400人が踊りや歌を披露した。選手や観客も手拍子で盛り上げ、会場は一体感に包まれた。出演者は演技後、退場する選手たちを見送った。

 開会式は3676人が観覧した。出演者やボランティアらを合わせ1万3818人が参加した。

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