「ウチナーの香りに胸がいっぱい」ハワイの県系人200人が沖縄到着 世界のウチナーンチュ大会

 ウチナーンチュ大会の開幕を直前に控え29日、沖縄県外国外から県系人らが続々と沖縄にやってきた。親戚や友人との再会、沖縄にルーツを持つ若者たちの出会い…。大会はコロナ禍に伴い延期されたがようやく実現する。帰郷の喜びはひとしお。大会本番へ期待は高まっている。

 第7回世界のウチナーンチュ大会に参加するため、ハワイ沖縄連合会の県系人ら約200人を乗せたチャーター便が29日到着し、大会実行委による歓迎式が那覇空港で開かれた。歓迎式で照屋義実副知事は「たくさんの方々を沖縄で迎えることができ、大変うれしく思う」とあいさつ。大会事務局から歓迎のレイが連合会のデービッド・ジョーンズ会長(41)に贈られた。

 今大会にはハワイから約800人が参加する予定で、最も参加者数が多い。今回で4回目の参加というジョーンズ会長は「『お帰りなさい』『めんそーれ』の言葉をかけられ、とてもうれしかった。ハワイに移民が渡って、今年で122年となる。帰ってくると、つながりを心で感じることができる」と喜んだ。

 名護市出身で、約55年前にハワイへ移住した木田信子さん(86)=ホノルル在住=は「ずいぶんと街の様子は変わっているが、飛行機から降りた直後に『ウチナーの香り』がして胸がいっぱいになった」と語り、親類らと笑顔で写真を撮っていた。

(池田哲平)

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