「船長の務めを果たすことができた」長崎の松竹さん 人命救助で感謝状

藤本部長から感謝状を受け取る松竹さん(左)=長崎市松が枝町、長崎海上保安部

 プレジャーボートの転覆事故で海に投げ出された男性3人を救助したとして、長崎市三京町の松竹忠司さん(66)に長崎海上保安部から感謝状が贈られた。
 松竹さんは別のプレジャーボート「海玲」の船長。9月25日午前9時ごろ、釣りをしようと同市三重式見港を出発し、沖で仕掛けを海に降ろそうとした際、付近から「助けて」と声が聞こえた。500メートルほど離れた海上で、浸水し転覆したプレジャーボートにしがみついて手を振って助けを求める3人を発見。すぐに現場に近づき、救命浮輪を投げて1人ずつ船に引き上げた。
 今月20日、長崎海保の藤本裕之部長から感謝状を受け取った松竹さんは「海難事故に直面したら救助するという船長の務めを果たすことができた」と話した。


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