横浜みなと博物館で日米欧の客船ポスター展 「氷川丸」の作品も

客船ポスターを解説する学芸員=横浜市西区の横浜みなと博物館

 横浜市西区の横浜みなと博物館で、欧米と日本の海運会社が発行した客船ポスターの記念展を開催している。同館は「ポスター鑑賞で、横浜港から世界旅行に出かけた気分を味わって」と話している。12月4日まで。

 今年6月にリニューアルした同館の記念展。同館所蔵の1890年代から1960年代まで80点のポスターと関連品など計約120点を展示している。戦後に北米シアトル航路に復帰した貨客船「氷川丸」のポスターや、美人画風、幾何学的なデザインのものなど、国や時代によって作風が異なる作品が並ぶ。

 客船ポスターは、当時の海運会社が最も力を入れて制作した広告媒体。著名な海洋画家やデザイナーが客船や寄港地の様子を描いた。横浜港にさまざまな国の客船が入港していたことも今に伝えている。

 記念展開催中には、英豪華客船タイタニック号の日本人生存者の手記も公開されている。11月12日、12月4日には学芸員による展示解説も行われる。

 開館時間は午前10時~午後5時(最終入館は同4時半)。月曜休館。入館料は一般500円、65歳以上400円、小中高生200円。問い合わせは、同館電話045(221)0280。

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