鳥インフル 17万羽の焼却開始 岡山県 11月7日ごろ終了目指す

鳥インフルエンザが発生した養鶏場で行われている殺処分の作業(岡山県提供)

 倉敷市の養鶏場で発生した鳥インフルエンザで、岡山県は31日、殺処分した採卵鶏約17万羽の焼却作業を始めた。倉敷、岡山市の焼却場3カ所で行い、11月7日ごろの終了を目指す。家畜伝染病予防法に基づく養鶏場の防疫措置を含め、ウイルス拡散を防ぐ一連の作業工程も明らかにした。

 焼却は午前9時ごろから、3カ所のうち倉敷市の焼却場で開始。鶏が入った箱をトラックで搬入し、焼却炉に投入した。残る2カ所でも順次作業に入る。

 28日朝から行っている殺処分は31日午後3時現在、全体の94.5%に当たる16万670羽で終えた。養鶏場の作業スペースが限られることから時間を要しており、同日深夜から1日未明にかけて完了する見通し。

 県は31日に開いた対策本部会議で、鶏舎の消毒や餌の処分といった防疫措置について4日までの完了を目指す方針を確認。予定通り終われば、半径3~10キロ圏内の6農場の搬出制限を19日、3キロ圏内2農場の移動制限を25日で解除する。

 伊原木隆太知事は会議後「封じ込めることが最も重要。急ぎながらも一つ一つの作業を丁寧に進めたい」と述べた。

鳥インフルエンザへの対応を協議する岡山県の対策本部会議=31日午前9時1分、県庁
記者会見で鳥インフルエンザへの対応状況を説明する伊原木知事

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