早島町議会 議長不信任案を可決 監査委員選任巡り

早島町役場

 岡山県早島町議会は31日、臨時会を開き、古田敬司議長(67)に対する不信任決議案を賛成多数で可決した。決議に法的拘束力はないが、古田議長は取材に「真摯(しんし)に受け止める。進退について即答は避けたい」と述べた。

 決議案は、7日の定例会で議会選出監査委員への選任同意案が否決された町議が5人の賛成者を集めて提出。提出理由で、監査委員選任を巡る全町議参加の非公式協議は賛成多数だったが、その後、議長が理由なく辞退するよう申し入れてきたのは、民法の信義誠実の原則に反するとした。正副議長を除く採決で賛成6人、反対2人。

 古田議長は改選後初の定例会で9月22日に選出された。任期は申し合わせで2年。

 臨時会は、物価高騰などへの対策費を計上した1億1920万円の2022年度一般会計補正予算案など5議案を可決、閉会した。

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