岡山県内撮影2作品 ロケ大賞候補 「とんび」と「カムカム」

映画「とんび」の浅口市金光町大谷地区での撮影風景((C)2022『とんび』製作委員会)

 映画やドラマのロケを通じて、まちを活性化させた作品や地域を顕彰する「第13回ロケーションジャパン大賞」に、岡山県内で撮影された映画「とんび」とNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の2作品がノミネートされた。インターネット上で12月11日まで一般投票を受け付けており、結果は来年2月16日に発表される。

 同大賞はロケ地情報誌「ロケーションジャパン」が毎年開催。今回は2021年11月1日~22年10月31日に全国公開・放送された中から40作品が候補に選ばれた。一般投票や地元のサポート体制などを点数化し入賞作を決める。

 「とんび」は津山市出身の作家重松清さんのベストセラー小説が原作で、妻を亡くしたヤス(阿部寛さん)と息子のアキラ(北村匠海さん)の親子の絆がテーマ。県内8市町で撮影され、浅口市金光町大谷の商店街や、笠岡市の金浦地区などが多くのシーンで映し出された。

 ラジオ英語講座とともに歩んだ3世代の女性を描く「カムカムエヴリバディ」には、岡山市の表町商店街や旭川などなじみ深い景色が登場。県総合グラウンドにある「旧岡山偕行社(かいこうしゃ)」では物語の重要シーンが撮られた。

 両作品の撮影に協力した県フィルムコミッション協議会は「入賞は地元に誇りを持ったり、県外から岡山に興味を持ってもらったりするきっかけになる。多くの人に応援してもらい、大賞を目指したい」としている。

 投票は同誌ホームページから。ほかに大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(静岡県伊豆の国市)、映画「百花」(長野県諏訪市)などがノミネートされている。

NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の一場面(NHK提供)

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