キャンプ場で肉食べながら就活…福井県の大学生×人事担当の新しい形、BBQで本音トーク

バーベキューをしながら、企業の人事担当者(中央)らと語り合う学生たち=10月30日、福井県あわら市の十楽の森

 2024年春卒業予定の学生を対象に、福井県内企業の人事担当者らとアウトドアを通じて交流するイベント「Step…ing2024アウトドアDAY就活」が10月30日、福井県あわら市山十楽のキャンプ施設「十楽の森」で開かれた。堅ぐるしい雰囲気になりがちな就活の場を、もっと開放的な場で―と初めて企画されたもので、学生は普段着姿でバーベキュー(BBQ)しながら働き方や就職について本音で語り合っていた。

 夕方から始まり、トヨタカローラ福井(福井市)、森川不動産(福井市)、グランディア芳泉(あわら市)、福井新聞社の4社の人事担当者や若手社員が参加。学生は福井県立大学、福井大学、仁愛大学、福井工業大学から約20人が集まった。

 4グループに分かれてBBQを行った。肉や野菜を焼くうちに打ち解け、次第に会話も盛り上がった。学生からは「就職したい業種が決まらない」「就活の進め方が分からない」「営業になったら、ちゃんとしゃべれるかな」など社会に出る不安も漏れていた。人事担当は「とにかく焦らずに」などと助言していた。

 参加した女子学生(3年)は「会社説明会とは雰囲気が違う。普段聞けないことが素直に聞けた」と満足げ。ある人事担当者は「お互いスーツや正装じゃないので、リラックスして話し合えた。自己アピールだけでなく本音の会話ができた」と話していた。

 11月3日には、約30社が集まる合同セミナーが福井市の福井県産業会館で開かれる。詳細はステッピングホームページで閲覧できる。

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