みなさんは「プロギング」という言葉をご存じでしょうか。「プロギング」とは、スウェーデン語で「拾う」を意味する「プロッカアップ」と「ジョギング」を組み合わせて名付けられた2016年に生まれた新たなフィットネスです。実は、静岡県内でもこのプロギングの団体が増えているんです。どんな活動をするのか、私も参加してきました。
<参加者たち掛け声>
「トラッシュ オア トリート!皆さん元気よく行きましょう」
思い思いのかわいらしい衣装に身を包んだ子どもたち。浜松市で先週末、ハロウィーンに合わせて、仮装をしながらの「プロギング」が行われました。
<参加者たち>
「燃えるごみ!」
「燃えるごみ入れる?」
「はいどうぞ」
企画したのは、地元の人で作る「プロギング浜松」。地域の子どもから大人までおよそ80人が参加し、住宅街や公園を回るおよそ3kmのコースでごみ拾いをします。私も、かぼちゃのお化けに扮して参加しました。
<滝澤悠希キャスター>
「ちっちゃいごみですけど、ありましたね。プラスチックの破片。きれいに見えても、目を凝らしてみると、ちっちゃいごみって意外に落ちていますね。あと、こう上下運動があるので、結構いい汗かきますよ」
この団体では、定期的に「プロギング」の活動をしていて、2021年6月の設立以降、合わせて1.5トン以上のごみを集めてきました。静岡県内では、このほかにも2つの団体が「プロギング」を通じて環境保護に取り組んでいて、いずれも2021年設立されています。
一般社団法人「プロギングジャパン」によりますと、「プロギング」の団体は、全国で43とこの1年間で20ほど増え、参加者の2割ほどがリピーターになっているということです。背景には、コロナ禍の閉塞感による環境保護への関心の高まりがあるとみられます。
<プロギングジャパン 常田英一朗代表>
「『環境とか自然って大事だよね、もっと人が気持ち良く暮らせる世の中を造っていこう』という流れが非常に大きくなっているのを肌身で感じている」
この日の「プロギング」は、およそ2時間で終了。ハロウィーンにちなんで、ご褒美のお菓子がプレゼントされました。
<参加した子ども>
「みんなで頑張って拾えて、すごく楽しかった」
「(ごみを)色んな場所で見つけた。まず、拾うごみがなければいい」
今回集まったごみはおよそ9kg。特に、タバコの吸い殻が多く見られました。
プロギング浜松では、活動をきっかけに子どもたちに、地球環境を守る意識を高めてほしいと期待しています。
<プロギング浜松 久米秀幸代表>
「ごみをポイ捨てすることがよくないこと。恥ずかしいだって伝えることが大事だと思って、子どもたちとやつ活動が非常に大切だと思った。一人でも多くの人にこの活動に参加してほしい」