長崎県立大の次期学長 浅田氏を正式発表 行政精通「手腕に期待」

浅田和伸氏

 長崎県立大学長選考会議(宮脇雅彦議長、10人)は2日、来年4月1日に就任する次期学長に元文科官僚の浅田和伸氏(60)が決まったことを正式に発表した。研究者ではない官僚出身の学長は同大初。任期は4年間。
 同会議によると、候補に上がったのは浅田氏1人。18歳人口の減少が進み大学間競争が激しくなる中で、大学行政に精通する人物として白羽の矢を立てた。百岳敏晴・県公立大学法人専務理事は「県立大を選ばれる大学にするための手腕に期待をかけた」と説明した。
 浅田氏は香川県出身、東大文学部卒。1985年文部省(当時)入省、今年8月に文部科学省を退職。2009年4月から3年間東京の区立中の校長を務めた異色の経歴で知られる。

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