江戸時代からの縁 愛知・幸田町と島原市 姉妹都市提携5周年で訪問団出発

出発式で、市民ら訪問団一行を前にあいさつする古川市長(右)=島原市役所前

 長崎県島原市と江戸時代から歴史的なつながりがある愛知県幸田町との姉妹都市提携5周年を記念した同市訪問団が3日、出発した。市民ら約80人が友好親善の交流に期待を込めた。
 幸田町は、江戸時代に島原藩主を務めた深溝(ふこうず)松平家の発祥地。こうした縁で2017年10月11日、両自治体は姉妹都市提携を結んだ。
 今回の訪問は提携後、初の大規模な交流事業。一行は1泊2日の日程で、松平家の菩提(ぼだい)寺、瑞雲山本光寺への参拝、地元住民との交流会をするほか、名古屋城や博物館などにも足を運ぶ。
 3日早朝、市役所前であった出発式で、古川隆三郎市長が「松平家は島原の地で産業を興し、能や狂言などの文化を広め、今の繁栄に大きな役割を果たした。訪問を互いの市と町の糧にしたい」とあいさつ。その後、市民らが乗車したバス2台は、長崎空港に向け出発した。


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