広島・廿日市市の山あいの地域に地元の商店がなくなり、「いつでも買い物を」という住民の声を受けて、無人のスーパーがオープンしました。
【写真を見る】中山間地域の “買い物スタイル” 無人店舗 マックスバリュ西日本 広島・廿日市市に開店
4日、廿日市市の浅原交流会館にオープンした「無人店舗おまかせくん」です。
浅原地区では、9年前に個人商店が閉店しました。それ以降、最も近いスーパーまでは車で15分かかっていました。
マックスバリュ西日本は、これまで週に1回、車で移動販売に来ていましたが、住民から「移動販売車を待たずにいつでも買い物をしたい」という声があったことから、無人店舗を設置することにしました。
利用者に説明するスタッフ
「ここにバーコードがあるので、ここに向けて当ててもらって」
― これ、当てるん?
「1品ずつ通してもらいまして」
無人店舗には、冷蔵・冷凍食品や菓子などの食品のほか、日用品などおよそ400品目が常時、並びます。
移動販売車が来る機会も週3回に増やして、鮮魚や果物など生鮮品の販売や無人店舗の商品の補充をするということです。
ただ、無人店舗の会計は、キャッシュレス決済に限定されます。専用の機械で自分でレジ打ちして会計をする流れを初めて経験する人もいました。
利用者に説明するスタッフ
「カード買えます? これと一緒じゃないん?」
「これ、現金だけの分なので違うんです。ここにかざしたらワオンと鳴りますので…。これでお支払いが済みました」
それでも住民にとっては、「近くでいつでも買い物できる」という待望の店になったようです。
訪れた人たち
「まあ、いいよね。調味料なんかちょっと足りないときはね」
「みなさん、高齢化が進んでいるので、免許証を返納された方も多いので、こういうのがあったら便利よねとすごく期待している」
マックスバリュ西日本 ノンストア推進部 平岡英樹 部長
「地域のお客さまの買い物困難者の方を数多くサポートができるよう構築していきたい」
マックスバリュ西日本は、「今回の取り組みが軌道に乗れば、中山間地域での無人店舗運営を拡大したい」としています。