色づく楷の木 光まとう 旧閑谷学校 5日からライトアップ

ライトアップされた楷の木と国宝の講堂

 日本最古の庶民の学校として知られる旧閑谷学校(備前市閑谷、国特別史跡)で4日夜、ライトアップの試験点灯があり、赤と黄に色づき始めた楷(かい)の木と国宝の講堂が漆黒の闇に浮かび上がった。

 午後6時ごろ、約30基の発光ダイオード(LED)照明を一斉に点灯。枝葉を大きく広げた一対の巨木と講堂が柔らかな光をまとい、辺りを幽玄な雰囲気に包み込んだ。

 楷の木は、儒学の祖・孔子の墓所がある中国・山東省から1915(大正4)年に持ち帰った種から育ち、樹齢は100年を超す。管理する顕彰保存会が入念な施肥と剪定(せんてい)で良好な状態を保ち、紅葉の見頃は10日前後という。

 ライトアップは5~13日の午後6時~8時。入場料は大人400円、小中学生100円。問い合わせは同学校史跡受付(0869―67―1436)。

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