乳幼児のコロナワクチン集団接種開始 長崎県内初 長与で17人

新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける女児=西彼長与町健康センター

 生後6カ月~4歳の乳幼児を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が5日、西彼長与町高田郷の町健康センターで始まった。乳幼児用ワクチンは10月に承認されたばかりで、集団接種の実施は長崎県内初。同町は8日から医療機関による個別接種も行う。
 乳幼児用ワクチンは米ファイザー製。計3回で初回接種完了となる。1回目から3週間後に2回目、さらに8週間以上経過後に3回目を打つ。厚生労働省が公表しているデータによると、3回接種後の発症予防効果は約73%。
 5日は町内に住む17人が受けた。小児科の男性医師は保護者一人一人に副反応について説明し、「心配なことはありませんか」などと話しかけた。母親に抱っこされて注射を受けた4歳の女児は「痛くなかったよ。泣かなかった」とほっとした様子。母親は「感染者が最近増え始めたので早めに受けさせることにした」と話した。
 4歳の男児に付き添った父親は「(今夏流行した第7波は)子どもの感染が多く、中には重症化する子もいたようなので夫婦で話し合って決めた」と話した。


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