「危ないと思ったときにとっさに体が動いた」 踏切内にいた高齢女性… トラック運転手が救助

ことし9月、広島市安芸区で警報機が鳴る中、踏切を渡り切れなくなっている高齢の女性がいました。助けたのは偶然、現場近くに居合わせたトラック運転手です。

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大阪の物流会社に勤める中野宏宣さんです。

9月、仕事のためトラックに乗り、広島市安芸区矢野西の国道を運転していました。そのとき、JR呉線の踏切内を警報器が鳴る中、横断している高齢の女性を発見します。

中野宏宣さん
「電車が来て、とりあえず危ないなと思っていた、危ないなと思ったときには体が先に動いていて、とっさに体が動いた感じですね」

中野さんは、すぐにトラックを止め、女性のもとに駆け寄り、踏切の外へ抱えるように誘導して助け出しました。

中野宏宣さん
「助けようというより危ないから何とかせなあかんなというのがあったので。『ありがとう。ありがとう』と何回も言ってはったので、やっぱり(助けて)よかったなというのはあります」

女性を救い出し、列車事故を未然に防いだとして、中野さんには海田警察署の新畑英樹 署長から感謝状が贈られました。

新畑署長は、「なかなかできない勇敢な行動だった」とその功績をたたえました。

中野宏宣さん
「自分にできることであれば、なんでもしたいというのはあります」

中野さんは、トラック運転手を7年間務めているということですが、初めての出来事だったということです。

今後も困った人を助けられる人でありたいと話していました。

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