戦時下の体験「語り継ぐ」 ウクライナ避難民と壱岐市民が対話

小野ヤーナさん(中央)の通訳で体験や来日について話すモイセーベッツさん親子=壱岐市勝本町、ふれあいセンター

 戦火のウクライナから逃れて7月に来日し、現在は大分県別府市で暮らすビクトリア・モイセーベッツさん(38)と娘のミラーナさん(17)が5日、長崎県壱岐市で市民約20人と対話集会をした。
 避難民の入国、支援活動をするNPO法人「Beautiful world」(小野ヤーナ代表)と子どもエキスポin壱岐(入江潤実行委員長)主催。
 ビクトリアさんは、ヤーナさんの通訳で「戦争が始まってしばらくはずっと泣いていた。その後涙も出なくなった」と、当時の心情を吐露した。
 意見交換で、同市立初山小の野間恭介校長は「重要なことは語り継ぐこと、学んでいくこと、それを伝えて、広げていくこと」と強調。「皆で話し、関心を持ち続けることが大事。学校で子どもたちと話したい」と結んだ。


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